
腸セラピー資格講座・福岡スクール代表の森脇です。
『腸セラピー(腸もみ)』は“身体の内側へのアプローチ”という印象が強いですが、実はそれ以外にも様々な効果があります。
お腹まわりの筋肉は、姿勢の保持や内臓の位置の安定に深く関わっており、ここを整えることで腰の負担軽減やリラックス効果も期待できます。
さらに、腹部と頭部の筋肉は筋膜で繋がっているため、腸セラピーがヘッドマッサージの効果を高めることも期待できます。
今回は、当スクールの《腸セラピー資格講座》に焦点をあて、その仕組みと筋膜の繋がりによってもたらされる効果について詳しくご紹介します。
講座受講を検討されている方やスキルアップを目指す方は、ぜひ最後までお読みください。
PR:セラピストのスキルアップ講座
腸セラピーで腹部の筋肉へアプローチ
「腸セラピー(腸もみ)」 と聞くと、“身体の内側へのアプローチ” を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、身体の外側(=腹部の筋肉)へのアプローチでもあります。
腹部には「腹直筋」「外腹斜筋」「内腹斜筋」「腹横筋」という4つの主要な筋肉があり、 これらは呼吸や姿勢保持、内臓の位置を安定させる大切な役割をもっています。
特に腹横筋は「天然のコルセット」とよばれ、背骨と骨盤を安定させる筋肉の中心的な存在です。
しかし、ストレスや冷え、姿勢のゆがみによってこれらの筋肉が硬くなると、腹圧が低下して内臓が下がり、腰への負担が増加します。
結果として、慢性的な腰痛や疲労感に繋がることもありますが、腹部の筋肉を揉みほぐすことで、これらの不調の緩和が期待できます。
このように、腸セラピーは“身体の内側へのアプローチ”だけでなく、腹部の筋肉にアプローチする『ボディケア』でもあるため、筋疲労を感じている方にもおすすめです。
PR:ボディケアを学ぶなら
腸セラピーの『筋膜の繋がり』による効果
私たちの身体は『筋膜』という薄い膜で全身が繋がっています。
腹部は『深層フロントライン』と『浅層フロントライン』という筋膜ラインに含まれ、腹部と胸郭・首・頭部を繋ぎ、影響を及ぼし合っています。
頭部(頭皮)の硬さや、肩首のこりの原因を探っていくと、お腹のこわばりが原因と考えられるケースもあり、これらの要因には『筋膜の繋がり』が関連しているといわれています。
このことから、腸セラピーで腹部が柔らかくなると、頭皮や頭部の筋肉(後頭筋・側頭筋・前頭筋・帽状腱膜)にもゆとりが生まれ、ヘッドマッサージのリラックス効果がより高まることが期待できます。
つまり、お腹を柔らかくすることは、“頭を柔らかくすること”にも繋がるのです。
腹部と頭部の筋肉は筋膜で繋がり、相乗効果を生み出し合う関係だということを覚えておきましょう。
PR:筋膜に関する知識を学びたい方にオススメ!
腸セラピーで腰部への負担を和らげる
腸セラピーでアプローチする腹部は、胸部のように骨で守られていないぶん、筋肉のコンディションに依存しています。(腹横筋が「天然のコルセット」とよばれるのはこのため)
デスクワークや、座りっぱなしの生活は、腹筋群の筋力の低下に繋がり、筋肉のアンバランス~慢性的な腰痛の原因となることがあります。
当スクールの腸セラピーでは、お腹の深層筋をやさしくほぐし、腹圧と血流を回復させることで腰部への負担を和らげます。
また、講座ではお腹や腰だけでなく、背中や肩まで軽く感じるという受講生もいらっしゃいます。
これは前述した『筋膜ライン』による相乗効果だと考えられますが、このように意図しないところにポジティブな効果が表れるケースも少なくありません。
腸セラピーで大切なのは「リズムと力加減」
腹部へのやさしいタッチは、《オキシトシン》と《セロトニン》を活性化させます。
オキシトシンは“愛情ホルモン”ともよばれ、安心感や信頼感をもたらし、セロトニンは“幸せホルモン”として自律神経のバランスを整えます。
そのため、腹部をほぐす際は心地良い「リズムと力加減」が大切です。
当スクールの資格講座で学ぶ腸セラピーでは、『軽擦(グルーミング)』という手技を何度も繰り返し行います。
一見お腹を擦っているだけのように見える手技ですが、腹部を温める効果や、表面の緊張をほぐす効果が期待できます。
また、腹部の筋肉を含む『浅層フロントライン』は、数ある筋膜ラインの中で、特に感情との結びつきが深いといわれており、気持ちの落ち込みなどが激しい場合、このラインが硬くなりやすい傾向があります。
セラピストは常に労りの心をもって施術することを忘れないようにしましょう。
まとめ:学習用箇条書きリスト
今回は、当スクールの《腸セラピー資格講座》にフォーカスし、腹部の筋肉の仕組みや、筋膜の繋がりによる効果についてお伝えしました。
以下、腸セラピストのための「学習用箇条書きリスト」です。
◆ 腸セラピーの基本的な考え方
- 腸セラピー(腸もみ)は「身体の内側へのアプローチ」という印象が強いが、それだけではない。
- お腹まわりの筋肉を整えることで、姿勢保持・内臓の安定・腰への負担軽減・リラックス効果などが得られる。
- 腹部と頭部は筋膜で繋がっており、腸セラピーによってヘッドマッサージの効果が高まることもある。
- スクールの《腸セラピー資格講座》では、筋肉と筋膜の繋がりによる全身への影響を体系的に学ぶことができる。
◆ 腸セラピーで腹部の筋肉へアプローチ
- 腸セラピーは「身体の外側(腹部の筋肉)」へのアプローチでもある。
- 腹部の主な筋肉は「腹直筋」「外腹斜筋」「内腹斜筋」「腹横筋」の4つ。
- これらの筋肉は、呼吸・姿勢保持・内臓の位置安定などに重要な役割を果たす。
- 特に「腹横筋」は“天然のコルセット”と呼ばれ、背骨と骨盤を支える中心的な筋肉。
- ストレス・冷え・姿勢のゆがみにより筋肉が硬くなると腹圧が低下し、内臓下垂や腰痛を招く。
- 腹部の筋肉をほぐすことで、腰痛・疲労感の軽減が期待できる。
- 腸セラピーは内臓だけでなく、筋肉のコンディション改善にも役立つ「ボディケア」である。
◆ 筋膜の繋がりによる相乗効果
- 筋膜とは、全身を覆う薄い膜であり、筋肉・骨・臓器をつなぐ役割をもつ。
- 腹部は「深層フロントライン」「浅層フロントライン」という筋膜ラインに属し、胸・首・頭部とも連動。
- 頭部(頭皮)の硬さや肩首のこりの原因が、実はお腹のこわばりであることもある。
- 腸セラピーで腹部が柔らかくなると、頭皮や後頭筋・側頭筋・前頭筋などにもゆとりが生まれる。
- 結果として、ヘッドマッサージのリラックス効果が高まる。
- 「お腹を柔らかくすることは、頭を柔らかくすること」にもつながる。
- 無料で学べる《初心者向け動画》《繋究力を高めるオンライン講座》もおすすめ。
◆ 腰への負担を和らげる腸セラピー
- 腹部は骨で守られていないため、筋肉(特に腹横筋)の状態に大きく依存している。
- デスクワークや座り姿勢が続くと腹筋群が弱まり、腰への負担・慢性腰痛の原因に。
- 腸セラピーでは腹部深層筋をやさしくほぐし、腹圧と血流を回復させることで腰をサポート。
- 腹部・腰だけでなく、背中・肩の軽さを感じるケースも多く、筋膜ラインによる相乗効果が関係している。
◆ 腸セラピーで大切な「リズムと力加減」
- 腹部へのやさしいタッチは、「オキシトシン」と「セロトニン」の分泌を促す。
- オキシトシン=“愛情ホルモン”として安心感・信頼感を高める。
- セロトニン=“幸せホルモン”として自律神経のバランスを整える。
- 力任せではなく「リズムと力加減」を意識した施術が重要。
- 講座で学ぶ《軽擦(グルーミング)》は、腹部を温め、表面の緊張をほぐす効果がある。
- 腹部の筋膜ライン(浅層フロントライン)は感情と深く関係し、心のケアにもつながる。
- セラピストは「労りの心」で施術することが大切。
◆ まとめ:筋肉・筋膜の働きから得られる効果
- 腸セラピーは腹部の筋肉を整えるため、筋疲労にも有効。
- 筋膜の繋がりを活かすことで、頭部(頭皮)を柔らかくする効果が期待できる。
- 腹部を整えることで腰への負担を軽減。
- 「リズムと力加減」の施術がオキシトシン・セロトニンを活性化。
- 身体の内側だけでなく、筋肉や筋膜を通した全身ケアとしても効果的。
- ヘッドマッサージなど他施術との親和性が高く、サロンのコース展開にも最適。
- 筋肉・筋膜の理解を深め、多角的な視点をもつことで、より結果を出せるセラピストに成長できる。
上記のように腸セラピーは、身体の内側へのアプローチだけでなく、身体の仕組みによって様々な効果が期待できるため、サロンのコンセプトに合わせたコース設定も可能です。
つまり腸セラピーは、ヘッドマッサージをはじめとする、他の施術との親和性がとても高いセラピーといえます。
また、これらの効果は、筋肉や筋膜の働きが密接に関係していることから得られるため、セラピストは多角的な視野をもって学ぶことが大切です。
腸セラピー資格講座の受講を検討されている方、またはヘッドマッサージ資格講座を卒業し、『相乗効果コース』の追加を考えている方は、今回の内容をぜひ参考にしてみてください。
おすすめの記事
・ヘッドマッサージ×腸セラピーの脳腸相関で自律神経・ホルモンバランスを整えよう
・腸セラピーは「便を押し出す」施術ではなく、出やすい体質に導く施術
このブログの執筆者
腸セラピー資格講座・福岡講師

コメントをお書きください